「玉が飛ばない!」「なんかムラがある!」
海物語シリーズを打っていると、そんな現象を体験したことがある人も多いはず。
実はこれ、単なる不具合ではなく、内部のメカ構造に理由があるんです。
今回は現役パチンコ店員が、海物語シリーズでよく起こる「玉飛びトラブルの正体」と「改善方法」をわかりやすく解説します。
① 玉飛びにムラがある原因は“ハンマー位置のズレ”
海物語シリーズでよくある「玉が強く飛んだり弱く飛んだりする」現象。
これは発射台のハンマーが玉を弾く位置のズレが原因です。
ハンマーは玉を押し出す際、わずかな角度のズレでも飛距離や勢いが変化します。
例えば、玉を中心よりわずかに上で弾くと弱く飛び、下で弾くと強く飛ぶ、といった具合です。
長期間の稼働によってハンマーの軸やバネが緩み、弾く位置が微妙にズレていくことで“玉飛びムラ”が発生します。
この場合、店員がハンマー位置を再調整することで改善が可能です。
特に海物語シリーズは構造がシンプルで、物理的なズレが直接玉飛びに影響しやすいため、定期的な調整が重要になります。
② 玉がまったく発射されない原因は“ソレノイド(磁石)劣化”
一方で、「玉がまったく飛ばなくなった!」という場合は、カセット部分の磁石(ソレノイド)劣化が疑われます。
発射ユニットにはソレノイドコイルという電磁石が内蔵されており、電気信号でハンマーを引き込み、玉を発射しています。
この磁力が弱まると、ハンマーが十分に引き込まれず、玉が飛ばなくなる現象が発生します。
特に長期間稼働している台では、熱や経年劣化によって磁力が低下し、発射不良が起こりやすくなります。
改善するには、ソレノイドの磁力を復活させる調整またはカセットユニットの交換が必要。
店舗によっては、メーカーの技術スタッフが磁気回復処理を行うこともあります。
③ 店員が確認するチェックポイント
玉が飛ばない・ムラがあるというトラブル時、店員は以下の順で原因を確認します👇
- ① 玉の供給切れや詰まりがないか
- ② エアー圧が正常か(ホース接続・圧力計チェック)
- ③ 発射ハンマーやソレノイドの動作音確認
- ④ 海シリーズ特有のハンマー位置ズレや磁力低下の兆候
これらを順に確認することで、ほとんどの“玉飛びトラブル”はその場で改善できます。
④ 「出玉を操作している」わけではない
玉が飛ばない・飛びムラがあると「出ないようにされてるのでは?」と思う方もいますが、それは完全な誤解です。
玉の発射部分は物理・電気的な構造であり、ホール側が出玉を操作できる仕組みではありません。
むしろ玉が飛ばないとお店としては「稼働停止=売上損失」になるため、店員はできるだけ早く直すよう動いています。
⑤ まとめ:玉飛びのムラ=“調整ポイントのサイン”
海物語シリーズにおける“玉飛びトラブル”の原因は以下の通りです👇
- ・ハンマーの弾く位置がズレる(飛びムラ)
- ・ソレノイド(磁石)が弱まる(発射不良)
- ・供給詰まりやエアー圧低下
どれも店員が確認・調整できる範囲のトラブルです。
もし台の挙動がおかしいと感じたら、迷わず呼び出しボタンを押してください。
海シリーズはシンプルながら奥が深い機械。
内部構造を知れば、トラブルも安心して見守れるようになります。
現役店員が語るシリーズ
次回は「出玉が詰まった時に店員が裏で何をしているか?」をお届けします。お楽しみに!