簿記1級の「連産品」は、多くの人が「なぜ原価を分けるの?」でつまずくテーマ。
でも、料理にたとえると一瞬で理解できます。
実は“連産品”は、キッチンの中で毎日起きている現象なんです。
この記事では、牛乳からチーズやバターができる例を使って、簿記1級の連産品を“おいしく”解説します!
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🥛 連産品とは?料理で言うと…
連産品とは、1つの原料から、複数の製品が同時にできること。
たとえば――
- 牛乳を原料にしたら、チーズ
- バター
- クリーム
が一緒にできます。これって、まさに“連産品”です。
💬 簿記の言葉で言えば、
原料(牛乳)にかかったコストを、チーズ・バター・クリームのそれぞれにどう分けるか?という話になります。
⚖️ どうやって原価を分ける?(3つの配分方法)
| 方法 | 料理での例え | 説明 |
|---|---|---|
| ① 物量法 | 出来上がったチーズ・バターの重さで割る | 量が多い方に多くコストを配分 |
| ② 販売価値法 | チーズは高級、バターは安い→売値で配分 | 高く売れる製品に多くのコストを配分 |
| ③ 正味実現可能価値法 | さらに熟成や加工にコストがかかる場合 | 最終的にいくら残るかで配分 |
たとえば、同じ牛乳からできたとしても「高級チーズ」は「安いバター」より価値が高い。
だから、販売価値法ではチーズに多くの原価を配分します。
🧠 分岐点とは?=“牛乳を分ける瞬間”
分岐点とは、共通の材料が別々の製品に分かれる瞬間。
料理で言えば――
🥣 牛乳を加工して、チーズ・バター・クリームに分かれたタイミング。
分岐点までは共通のコスト(牛乳代・光熱費など)。
分岐点後からは、それぞれの製品ごとのコスト(熟成・包装など)になります。
🍯 副産物も料理にある!
副産物とは、メインを作る過程で“ついでにできる”製品。
たとえば、チーズを作るときに出る「ホエイ(乳清)」。
これも売れるけど、メインじゃない。
簿記的には、
「ホエイを売って得たお金分、主産品(チーズ)の原価を減らす」
つまり、副産物があるとチーズの原価が軽くなるんです。
📊 まとめ:料理で見れば“連産品”は簡単!
| 簿記用語 | 料理の例 | 意味 |
|---|---|---|
| 原料 | 牛乳 | 共通の出発点 |
| 分岐点 | 牛乳が製品に分かれる瞬間 | 原価を分けるタイミング |
| 主産品 | チーズ・バター | メインの製品 |
| 副産物 | ホエイ | ついでにできる製品 |
| 原価配分 | 重さ・販売価値で割る | どの製品にどれだけ原価をつけるか |
💬 ラストメッセージ
簿記の「連産品」は、ただの計算ではなく、
“どこまでが共通で、どこから別々か”を考える思考問題。
料理のように“材料を分ける瞬間”をイメージすると、
一気にスッキリ理解できます!