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【簿記1級】設備投資は“やるべき?”キャッシュフローで判断する超実践ガイド
公開:2025-11-19 | 更新:2025-11-19
「設備投資をしたほうが得なのか?」
これは簿記1級の原価計算でも、現実のビジネスでも必ず登場する“意思決定の核心”です。
これは簿記1級の原価計算でも、現実のビジネスでも必ず登場する“意思決定の核心”です。
本記事では、設備投資に必要な
キャッシュインフロー・キャッシュアウトフロー・タックスシールド・年金原価係数
を、バズるレベルでわかりやすく解説します。
1. 設備投資の判断は「キャッシュフロー」で決まる
原価計算の意思決定は、利益ではなく将来キャッシュフロー(CF)で判断します。
NPV(正味現在価値)= 将来CFの現在価値 - 初期投資額
→ プラスなら投資OK、マイナスなら見送り
→ プラスなら投資OK、マイナスなら見送り
2. キャッシュインフロー:設備投資で増えるお金
設備投資で入ってくるお金の例は次の通りです:
- 新設備による追加売上
- 原価削減による追加利益
- タックスシールド(減価償却による節税)
売上増加による利益は税金を引いた税後営業利益(NOPAT)で評価する。
例)利益100万円・税率30% → 税後利益70万円がキャッシュインフロー。
3. キャッシュアウトフロー:設備投資で出ていくお金
出ていくお金は次の通りです:
- 初期投資(設備購入)
- 維持・修繕・電力・増員コスト
- 棚卸資産など運転資本の増加
これらも税後キャッシュアウトで評価するのが簿記1級のポイント。
4. タックスシールドとは?減価償却が節税になる理由
減価償却は現金が減らないのに、課税所得を減らすため、節税効果 = キャッシュインフローになります。
タックスシールド = 減価償却費 × 税率
例)減価償却100万円 × 税率30% → 30万円の節税効果が追加CFに。
5. 年金原価係数で将来キャッシュを今の価値にする
将来キャッシュフローはそのまま比較できないため、年金現価係数(PVAF)を使って現在価値に割り引きます。
現在価値 = 年間CF × PVAF(割引率, 年数)
例)年100万円・割引率5%・5年 → PVAF ≒ 4.33 → 現在価値433万円
6. 例題:この設備投資は採算が合う?
- 初期投資:▲500万円
- 年間税後CF:140万円
- タックスシールド:30万円
- 割引率:6%
- 耐用年数:5年(PVAF ≒ 4.212)
年間CF = 140万 + 30万 = 170万円
現在価値 = 170万 × 4.212 = 約716万円
現在価値 = 170万 × 4.212 = 約716万円
NPV = 716万 − 500万 = +216万円 → 投資すべき!
7. バズる結論:意思決定会計で最強なのはNPV
NPVは企業が最も信用する投資判断指標。
- 税金まで含めた「実キャッシュ」で判断
- 減価償却・節税効果を正しく評価
- 将来価値を現在価値へ変換して比較
まとめ:設備投資の判断はこの3つでOK
① 税後キャッシュフローを出す
② タックスシールドを加える
③ 年金原価係数で現在価値 → NPVへ
この流れを押さえるだけで、簿記1級の設備投資問題は「感覚で解ける」レベルになります。